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有限会社大幸産業の廃食油による「バイオマス発電事業」見学会

去る7月25日、本学科3年次の具志堅成伍君、奥平奈津樹さんが、バイオマス発電事業を手掛ける有限会社大幸産業様を見学虫眼鏡させて頂きましたピース

なお、この見学は、拓南本社株式会社専務取締役の仲松庸一郎様、ESG推進室長の花城可人様、業務管理部の又吉史也様とご一緒に、本学科で非常勤講師も務められている玉栄章宏先生(きらら総合企画取締役社長)のご紹介を得て実現しました。
なお、花城様、又吉様は本学の卒業生ですびっくり!!

以下、具志堅成伍君から報告です:
 2022年7月25日、3年次の2人は、玉栄先生のご紹介で、拓南本社株式会社の関係者様とご一緒に、沖縄市の有限会社大幸産業を見学キョロキョロさせて頂き、同社所長の大城章実様よりご説明を頂きました。
 有限会社大幸産業は、主に、産業廃棄物の一つである天ぷら油などの廃食油のリサイクルふたばを手掛けています。リサイクル方法としては、独自技術で精製した廃食油を燃料として発電プラント(発電するための工場施設や装置の総称)を稼働させ、再生可能エネルギーよつばの普及を促す国の固定価格買取制度を活用し、売電事業をしています。国内では3例目であり、県内では初キラキラ となります。
 バイオマス発電事業は6年目を迎え、現在も発電し続けています。今回、事業開始当初と比べて、社会情勢の変化によって課題が生じていることを伺うことが出来ました。まずは、ひまわり油などの植物油が、2倍近くなるという価格高騰によって、県内の消費量が急激に減少したことがあります。背景には、ロシアのウクライナ侵略があります。ウクライナは、ひまわり油の輸出が世界一で、また、菜種油の原料となる菜種種子の輸出大国でもあるからです。
その他にも、本来、産業廃棄物である廃食油を有価物として買い取っている状況、そのような事情を考慮していない低い売電価格の設定、新型コロナ感染症の感染拡大に伴う外食自粛で飲食業の活動が縮小している中で廃食油の回収が厳しくなっているという説明を頂きました。
 企業を取り巻く厳しい現状に負けることなく企業努力を続け、産業廃棄物の廃食油からバイオマス発電を行い、「電力の地産地消」キラキラ や気候危機対策への取り組みを続けている同社の見学は学びの多い、とても興味深いものでした。
 沖縄国際大学でも学食から廃食油が排出されていますが、それらがバイオ発電の原料になれば、大学が排出する温暖化ガスの削減に繋がると思います。今回の見学からヒントを得て、大学内で取り組めることを考えていきたいと思います。
 最後に、今回、見学の許可やご説明を頂きました、有限会社大幸産業所長の大城章実様及びスタッフの皆様に心よりお礼申し上げます。

(上段左)回収した廃油 (上段中)廃油回収トラック (上段右)廃油を貯蔵タンク
(下段左)発電施設 (下段中)発電した電気の変電所 (下段右)電子メーター(売電量を計測し、ここから送電網へ。)
有限会社大幸産業の廃食油による「バイオマス発電事業」見学会

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Posted by 地域環境政策学科 at 2022年08月04日   23:35
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