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DNA分析による研究成果を沖縄生物学会で発表: トビムシの研究(新垣征士君)タイモの研究(金城李樹君)
2024年5月25-26日、沖縄生物学会の年次大会(今年は他3学会との合同大会)が琉球大学で開催され、沖国大生も参加しました
齋藤ゼミ4年次の新垣征士君がトビムシの研究、金城李樹君がタイモの研究成果について、それぞれ発表しました
二人は先輩たちの研究を引き継ぎ、3年次から取りくんでいます。今回、これまでのデータをまとめて、ポスターによる発表に挑戦しました。
新垣君は、森林などの土壌で落ち葉やカビを食べて暮らす小さな虫、トビムシの一種についてのDNA分析結果を発表、琉球の島々の間で、遺伝的な隔たり(血縁関係の遠さ)があることを示しました。興味深いことには、沖縄島の内部でさえ、地域間で違いがありました。今後はこの違いが、同じ種の中での遺伝的な多様性を表しているのか、すでに別の生物種となってしまっているか、別のアプローチでも検証していきたいと話しました
金城君は、沖縄の伝統野菜の一つ、水田栽培されるサトイモの一品種タイモの葉緑体のゲノム(含まれている遺伝子全体のこと)の分析結果を発表
外国のある品種と近縁であることを示しました。また、「白茎種」と「赤茎種」の間には、葉緑体ゲノムには違いがなく、もともとは同じ集団に由来することなどを報告しました。これらの結果は、タイモがどこから琉球にもたらされたのか、その起源の解明につながる可能性があります。今後は、近縁であることが分かっている他の国内品種の分析にも挑戦したいと意欲を語りました
発表を終えた二人からのコメントです:
新垣征士君:緊張して上手く話せるか不安でしたが、聞き手のみなさんが興味を持って聞いてくれました今後も研究を頑張ろうという励みになりました今回僕が発表したデータと、よく似た結果が他の生物種でもでているとコメントをもらい、さらに興味が深まりました。
金城李樹君: 聞いてくれた方の中に小学生の子もいて、分かるように言い換えたりと、言葉選びに苦労しました。その子は活発に質問もしてくれました。小さな子供から年配の方まで参加者がいて、沖縄の生物学界の層の厚さを実感しました自分もさらに研究を進めたいと思います
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